サイトアイコン AITHER(アイテール)

【安全対策】電気工事の施工管理で知っておきたい注意点とは?

 

電気工事は電気を扱う工事として独自の資格があり、ほかの作業とは違った注意点もあります。

 

そのため、電気工事の施工管理をするにあたっては、ほかの作業と異なった視点で安全対策を検討することも求められます。

 

今回は、ビルや住宅への電気工事の施工を始め架線などの鉄道電気工事に至るあらゆる電気工事における基本的な注意点として感電によるトラブルの原因や安全対策をまとめました。

 

電気工事でも最も警戒すべき注意点「感電」

ほかの工事では高所からの転落や墜落、あるいはさまざまなものとの接触などのトラブルが主なものです。
電気工事ではこれらのトラブルに加えて「感電」が施工管理における注意点として挙げられます。

 

感電は、一言でいえば人体に電気が流れてショックを受ける現象です。
現場では作業員などの従事者のほか、近隣にいる方や歩行者の方に対しても発生しうる現象でもあります。

 

そして、静電気のような軽微な感電で済めばよいものの、電気工事においては人命に関わるような危険な感電につながることも多く、作業中は常に注意を払って施工することが必要です。

 

このようなトラブルを引き起こす感電の原因は、次の3つが挙げられます。

 

・電圧のかかった電線や機器に触れる
・漏電している機器に触れる
・電気の通路に触れる

 

まず、電圧のかかった電線や機器に触れるのは、現場の感電事故で最も多いものになります。
言い換えれば、特に注意点として意識すべき状況といえるでしょう。

 

これらのものに触れたことで、電流が体を通過して地面などに流れる現象が発生し、深刻なダメージを人体に与えるのです。

 

たとえば、ブレーカーが投入されていた状態(電圧がかかっていた状態)で電源線に触れて感電するといった労災事故などが起こっています。

 

また、電源ボックスの蓋に電源端子台が接触してしまったことで感電が起こったといった例もあります。

 

次に漏電している機器に触って、身体に電気が流れてしまうといった感電もあります。
配線被覆に傷がついている機器だと知らずに触ってしまい感電するといった事例も考えらられます。

 

これは試運転作業や電圧のかかった環境下での電気工事などで起こりうる感電といえるでしょう。

 

最後が電気の通路に触れる感電です。
電線など、電気が流れている状態で、その通路に触れてしまいショート(短絡)して感電することを言います。

 

なおショートとは、決められた道順(回路)を通らずに近道を通って電気が流れてしまうことです。
この場合、人体が近道となってショートが発生します。

 

具体例としては、電圧がかかった電線を誤って切断してしまうような場面で起こります。

 

以上のような感電を予防することや遭遇しないようにすることとして、気をつける点が電気工事の主な注意点といえるでしょう。

 

つまり、電気工事の施工管理で意識すべき点です。

 

電気工事の施工管理における感電を防ぐための注意点とは?

電気工事で最も注意すべきものとして感電を紹介しました。
この感電を作業中に発生させないための注意点として次の5点が挙げられます。

 

・服装
・事前点検
・作業中のチェックとコミュニケーション
・工具
・上記の継続

 

上記の5点について次の項目では、それぞれどのようなものか解説していきます。

 

電気工事の施工管理での注意点を解説

・服装
まず、服装として、長袖、付属品、危険物の不所持を徹底します。
基本的に作業中は静電気や肌に触れることで起こる感電を防ぐため長袖での作業を行います。

 

夏場などは暑さが気になりますが、作業の安全性を優先させましょう。
そこから身に着ける付属品をチェックします。

 

専用の靴や手袋を着用しますが、安全確保のためにいずれも絶縁用の物を着用するようにします。
もちろんヘルメットを装備することを忘れないようにしましょう。

 

さらに扱う工具についても電動工具と電線の付け根部分の損傷により漏電する危険があるので、工具が漏電していないか確認も行います。

 

また、金属部品が使われているものは所持しないようにします。
よく誤って装着してしまうものは、ライターやベルトです。

 

ベルトはバックル部分が多くの場合金属になっているので、特に注意しましょう。
これらの服装や工具については、事前点検の前にチェックすることで安全確保ができます。

 

・事前点検
次に事前点検を行います。
基本的なことではありますが、電源やブレーカーの確認を行い、通電や電圧がかかっている箇所を確認しましょう。

 

また、電線や機器に電気が通っているか、漏電がないかといった検電も検電器などを使用して実施し、感電する場所をチェックするようにします。

 

停電状態を確認して、電気工事が直接施工できる場所を確認します。

 

電源試運転中の施工については、配線の腓腹部分が傷ついていないか、電源ボックスの蓋と電源端子台は接触していないかといった点も注意点としてチェックしていきましょう。

 

・作業中のチェックとコミュニケーション
作業中もチェックとコミュニケーションを継続します。

 

電圧がかかっていないかといった点や絶縁チェック、遮断チェックを繰り返しながら慎重に作業を進めます。
また、各作業において、詳細な注意点を確認し合い、周囲と情報を共有するようにすることも重要です。

 

基本となりますが、コミュニケーションも十分にとるように注意しましょう。
特に通電会津は周囲に分かるように伝えることが重要です。

 

・工具
最後が以上の点を継続することです。

 

安全週間や安全強化月間などのキャンペーンに関係なく、常に高いレベルで注意喚起をし合い、施工管理を進めて行きましょう。

 

整備やメンテナンスを徹底し工具や服装なども理想の状態を保てるようにしておくことも重要です。

 

・上記の継続
安全な施工を行うためには日々の積み重ねも必要です。
心がけに終わらず具体的なチェック項目を愚直に確認していき、日々の電気工事を進めるように注意しましょう。

 

まとめ

電気工事には注意点も多くあります。
その中でも感電は、電気工事で多く起こりうるトラブルです。

 

こういったトラブルを回避するためには、今回紹介した注意点を中心に、それを継続することが重要です。
施工管理をするうえで注意点を一つずつクリアしていきましょう。