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ー電気工事で屋外配線でどうやっているの?基本的な方法の紹介ー

電気工事は内装だけでなく、玄関の照明などで屋外配線を施工するケースもあります。
この場合、室内の配線工事とはどのような違いがあるのでしょうか。
そこで今回は、電気工事で屋外配線をする方法について解説します。
同時に施工している際の注意点についてもまとめました。

 

屋外配線の電気工事を施工するためのポイントとは?

電気工事で屋外配線を施工する場合、次のようなポイントを押さえて施工しています。

・ジョイントボックスは屋外用を利用

・使用するテープを工夫
・コネクタは防水
・電線保護管を使用する場合もある

 

ジョイントボックスは屋外用を利用

ジョイントボックスは電線やケーブルの接続部分を収納するボックス状の部材です。
これには室内用と防水性を強化した屋外用があり、屋外配線では屋外用を使用します。
屋外配線に限らず、配線工事では必須の部材です。
この部材を電気工事士の資格を持つ有資格者が設置します。
なお、ジョイントボックスの設置だけの依頼も可能です。

 

使用するテープを工夫

屋外配線では、ケーブルの浸水を防ぐ必要があります。
単に電気工作のようにビニールテープを使用するのではなく、最深部は自己融着テープといってテープの表と裏が密着して一体化する粘着テープを使用します。
一体化させることで、水が通りにくくなるからです。

 

さらに補強する目的で絶縁テープを使用します。
絶縁テープと言えば、ビニールテープが気軽に利用できるものとしてさまざまなシーンで用いられています。

 

コネクタは防水

電線を接続する場合はコネクタを防水タイプにすることもポイントです。
コネクタには防水タイプ以外にも通常タイプがあるものの、安易に通常タイプを選んでしまうと屋外配線では漏電などの危険性があったり、浸水によって故障します。
そのため、施工時はコネクタを必ず防水タイプのものにしているのが特徴です。

 

電線保護管を使用する場合もある

電気工事の配線は主に加工しやすいVVFケーブルが用いられます。
ただし、このケーブルは本来室内用であり、漏水などに弱いのがネックです。
そのために用意するのが電線保護管です。
この管を使用することで漏水だけでなく、屋外配線で影響を受けやすい紫外線の保護も期待できます。

 

同様に電線保護管も種類があります。
屋外配線では主にPF管を使用するのが特徴です。
これは耐候性や難燃性という屋外配線に適した機能があります。

 

このように部材選びも注意しています。

 

屋外配線の施工時に注意している点

屋外配線の電気工事をする際に次の点に注意しています。

 

・色分けをして分かりやすくする
・安易に束ねない
・可能な限り定期点検を実施する

 

色分けをして分かりやすくする

屋外配線で用いられているVVFケーブルにはカラーバリエーションがあります。
複数の配線が必要な場合は点検や修理を容易にするため、色分けによって切断や接続ミスを予防することもしています。

 

安易に束ねない

多くのVVFケーブルがあると一つに束ねたくなります。
ただ、電気工事を施工する場合、束ねはするものの安易に束ねず、5本程度の少ない本数のケーブルを上限に必要な範囲で束ねるように注意しています。
安易に大量のケーブルを束ねてしまうと放熱性が低下して発熱し、最悪ケーブルから発火するリスクが出てきてしまうのです。

 

可能な限り定期点検を実施する

電気工事を施工したら定期点検やしばらく期間を置いて再訪問します。
これは屋外配線を実際に使用してみて異常がないかチェックするためです。
いくら対策をとっても屋外では特に劣化しやすいのも事実です。
そのため、可能な限り顧客の同意が得られる範囲で定期点検をすることもあります。

 

屋外配線は電気工事業者に依頼する方がおすすめ

ここまでのポイントを押さえれば自分でも屋外配線ができる可能性があります。
一方で、可能であれば屋外配線は電気工事業者へ依頼するのがおすすめで、それには次のような理由があります。

 

・電気工事士の資格が基本的には必要
・火災の危険性がある
・人体に危険を及ぼす
・スピーディに終わる

 

電気工事士の資格が基本的には必要

電気工事はそもそも自分で行うものではなく、一般住宅であれば2級電気工事士、工場など大規模な所であれば一級電気工事士の資格が必要です。
無資格でも簡単な電気工事なら可能ですが、できる工事は限られていることや予想外のトラブルが起きた場合に対処できません。
そういった意味でも電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼するのがおすすめです。

 

火災の危険性がある

屋外配線は、簡単にできそうな工事です。
しかし、施工を誤ると最悪火災などの事故が発生してしまう恐れもあります。

 

そういったことを回避する意味で電気工事の勉強をすることが必要になるものの、実務経験がない状態で知識だけで行った場合、雨の日の漏電などで火災を発生させてしまう危険性が高いのです。

 

人体に危険を及ぼす

人体に危険を及ぼすこともあります。
工事をしている最中にショートが発生したら、間違いなく感電事故が発生します。
家庭用の電気であっても人がけがをするには十分な電気が流れているので、きちんと電気を遮断していたとしても万が一予想外のところに電気が残っていたら感電するでしょう。

 

このようなトラブルが起きないように専門業者に依頼するのがおすすめと言えます。

 

スピーディに終わる

電気工事業者にとって屋外配線の電気工事はそこまで難易度の高い工事でないケースがほとんどです。
このような工事はスピーディに工事を完了させることも少なくありません。
一方、自分で施工すると思った以上に時間がかかります。
時間を節約する意味でも専門業者に依頼するのがおすすめです。

 

まとめ

屋外配線を電気工事として施工する場合、紫外線や雨水といった室内とは違う要因にも注意して施工していく必要があります。
そのため、屋外配線をする際は防水コネクタを使用したり、テープは自己融着テープを使用したりといったことをしておきます。

 

今回紹介したポイントを忠実に押さえれば、DIYでも施工できますが、室内の電気工事よりも危険を伴い、漏電や感電のリスクも高めです。
そのため、もしすこしでも屋外配線の電気工事に自信がない場合は、電気工事の専門業者に依頼するようにしましょう。